コロナ禍の転職は厳しい!?最新の転職事情と転職を成功に導くための方法

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コロナ禍で転職が厳しくなったと、多方面から声が挙がっているのはご存知でしょうか。皆さんはコロナウイルスの影響により、転職自体が難しくなったと思われるかもしれません。

もちろんそれはある意味で正解です。しかし実は、転職に成功して収入を上げた方もたくさんいらっしゃいます。コロナ禍によって市場のニーズや動きが変わり、その動向をしっかりキャッチしておくことが何よりも重要です。

「コロナ禍の転職はどう変化しているの?」「今は転職すべきじゃない?」など、この記事では皆さんが疑問に思っている、コロナ禍での転職、求人の探し方や選び方、また見極め方について解説しています。

筆者は上場企業で採用担当として、年間で書類選考3000件・面接500人を見てきた経験があります。業界の動向を入念にチェックしていたからこそ、コロナ禍における転職の疑問・悩みにお答え可能です!

コロナ禍での転職に失敗しないためにも、ぜひチェックしてみましょう。

この記事を読むとこんなメリットがあります!

  • コロナ禍の転職市場がどういう動向なのかがわかる。
  • どうすればコロナ禍でも転職が成功できるか理解できる。
  • 失業中でも各種支援サービスを利用しながら転職活動が行えるようになる。
目次

実際のところコロナで転職が厳しいってホント?業界の変化について

コロナウイルスの影響は、ご存知のとおり多方面で業界に影響を与えています。具体的な影響は下記3つのとおりです。

  • コロナ禍で有効求人倍率が低下
  • 面談はオンライン化が加速
  • 採用ニーズが経験者へシフト

良い面もあれば悪い面もあり、逆にニーズの変化と捉えられればうまく採用を勝ち取れるでしょう。

詳しく業界の影響について、解説していきます。

コロナ禍で有効求人倍率が低下

コロナウイルスの影響により、有効求人倍率が1975年以来の大幅な落ち込みとなりました。

具体的には2020年の平均有効求人倍率は1.18倍となっていて、前年度と比べたときに0.42ポイントも低下しています。

各業界のポイント数は、下記のグラフも参考にしてください。

引用:一般職業紹介状況(令和2年12月分及び令和2年分)

上記の表にあるとおり、ほとんどの業界が影響を受けています。唯一、建築業のみコロナウイルスの影響が低かった様子です。

とくに飲食サービス・宿泊関連は大きく落ち込み、生活関連サービス業と娯楽業も大打撃を受けています。

業績悪化により雇い止めや解雇が発生し、求職者が6.9%増加。にも関わらず、求人数が21%減少したことで大きな落ち込みとなっています。

面談はオンライン化が加速

コロナウイルスの影響によりリモートワークやオンライン化が進み、面談もオンライン面談がかなり加速しています。

エン・ジャパンが発表した「900社に聞く!「オンライン面接」実態調査」によると、オンライン面接の実施企業は回答数の26%をマーク。

とくにIT・インターネット関連の企業が58%で、オンライン面接の導入理由は「新型コロナウイルス感染拡大を受けて」が一位となっています。

オンライン面接の実施経験がある企業も、およそ7割以上が今後もオンライン面接を実施していくと回答している状態です。

IT・インターネット関連や広告・出版・マスコミ関連を中心に、今後もオンライン面接が増えていくのは避けられないでしょう。

採用ニーズが経験者へシフト

コロナウイルスが経済に与えた影響は大きく、企業としても効率的な運営を余儀なくされています。

そのため「将来我が社にとって有望な人材に育ってくれる」というような、期待をかけて教育していく採用が減っている傾向です。

採用する際はすぐにでも戦力となってくれる、経験者採用のニーズが高まりました。

コロナ禍の影響は先行きが不透明なのもあり、とにかく戦力を増やして効率化したい動きが見られます。

とはいえ異業種であっても即戦力となる要素があれば、積極的に採用しているのも見逃せません。

※未経験だが副業でWebコンテンツ制作を行っており、看護師からWebディレクターへキャリアチェンジを果たした例も。

副業やパラレルワーカー、そのほか自身の経験から異業種へチャレンジする例も増えています。

コロナ禍で転職が厳しいと考える人はおおよそ3タイプに分かれる

コロナ禍の影響で転職が厳しいと考える人は多いものの、実は抱えている悩みがコロナウイルスに影響していない場合もあります。

例えばよくある転職で悩む3つのタイプは、下記のとおりです。

  • 転職市場への影響を考えるタイプ
  • 漠然とした不安を抱えているタイプ
  • 自分のやりたいことがわかっていないタイプ

それぞれ悩み別にご紹介しますので、まずは自分がどのタイプに当てはまるかをしっかり認識してみましょう。

転職市場への影響を考えるタイプ

1つめのタイプはコロナウイルスの影響で、市場全体が転職に適さない状態になっていると考えるタイプです。

いざ転職を考えていても、今は時期が悪いので転職できない…と考えてしまい、いつまでも転職に踏み出せない状態となっています。

もちろん転職市場に影響はあるものの、ニーズや動向が変わっているだけで転職に成功している例は多いです。

自分がどの業界を志望しているのか、具体的に転職で何を求めているのかを把握しましょう。

収入を増やしたいと考えるなら、コロナウイルスの影響が少ない業種をピックアップしてみてください。

その中でも自身が戦力となれそうなポイントを書き出し、アピールしていけば必ずマッチングに成功する企業はあります。

むしろ転職したい希望があるのに情報収集をせず、足踏みしている状態ではいつまで経っても転職はできません。

コロナ禍でも転職に成功している例はたくさんありますので、まず情報収集から始めて見ると良いでしょう。

漠然とした不安を抱えているタイプ

2つめは、漠然と将来への不安と転職への不安を抱えているタイプです。

コロナウイルスの影響で先行きが不安になりつつも、自分には何ができるかわからない…。どんなスキルがどの業界で役立つかわからない、と感じています。

しかし漠然とした不安を抱えたまま行動していないと、ずっと不安を抱えた毎日になってしまうのは間違いありません。

自身のキャリア形成やスキルの客観的把握を考えるなら、まずは転職エージェントへ相談してみるのがおすすめです。

転職エージェントは現在、求職者の支援サービスを積極的に行っています。自身のキャリア形成やスキルを客観的に見てくれて、適切な業界への提案もしてくれるでしょう。

不安を解消するには、少しずつでも行動していくしかありません。転職エージェントの活用は無料なので、人に話すだけでも不安は薄れる可能性があります。

自分のやりたいことがわかっていないタイプ

3つめはなんとなく不安を抱えていても、自分が何をやりたいのかわかっていないタイプです。

何をやりたいのかわかっていないため、転職で失敗したらどうしようと考えてしまうことも多いでしょう。

しかし筆者の経験上、明確にキャリアプランや将来のビジョンを描いている人は少ないように感じます。

やりたいことを見つけてから転職するよりも、現状を改善するための手段として転職する方がたくさんいらっしゃるのです。

まずは自分に何ができるのかを見極めて、どんな企業なら長く働けそうか考えてみましょう。

積極的に改善しようと行動を続けていくうちに、自分のやりたいことが見つかる場合も多いです。

コロナ禍でも転職に成功している人がいる?どんな人が転職できているの?

コロナ禍でキーワードになっているポイントは、「即戦力」です。すぐに戦力となって、企業の利益に寄与してくれる方を求めています。

しかし即戦力かどうかは、実際のところ働いてみないとわかりません。

採用担当者が「戦力になる」と感じられれば、未経験であっても採用される確率は高くなります。

コロナ禍でも転職成功するタイプとは

コロナ禍で転職に成功しているタイプは、大まかに分けて以下の3つです。

  • 即戦力になるタイプ
  • 業界や職種の経験者
  • ミスマッチが起こりにくい

いずれも共通して言えることは、企業側から見て「失敗を少なくしたい」意図が見えます。

スムーズに就職してくれて、すぐに戦力として利益が出るように期待しているのかもしれません。

そのためまずは自身のスキルを洗い出し、どんな点から企業の利益に貢献できそうかを把握しましょう。

事前に情報収集もしっかりと行い、ミスマッチが起こりにくいよう準備する必要があります。

企業の意図が分かれば、どのような立ち振る舞いが求められているか把握可能です。

狙い目の業界を把握してキャリアチェンジ

コロナ禍の影響で業績が悪化し、解雇や雇い止めの多い業界に偏りがあります。

そのためまずは資料を参考にしながら、狙い目の業界を把握していくのがベストです。

厚生労働省が発表している一般職業紹介状況(令和2年12月分及び令和2年分)が参考となります。

とくに飲食・宿泊業や生活関連サービス業・娯楽業は、大きく求人が減少中です。

狙い目は製造業と情報通信業で、コロナ禍でも順調に業績を伸ばしています。製造業は40%近くの企業が利益を上方修正という結果です。

参考:東京商工リサーチ「新型コロナウイルスによる業績上方修正

狙い目の業界を把握し、積極的にキャリアチェンジしている方はコロナ禍でも転職に成功しています。

積極的に転職エージェントを活用している

転職エージェントは、各業界の動向をしっかり把握しています。

一般的な転職希望者が集める情報よりも日々リアルな声を聞き、実際に転職へ深く関わっているのです。

そのため転職希望で成功している方は、積極的に転職エージェントを活用しています。

各業界の動向が第三者目線で聞ける上に、無料でサービスを利用できるのが強みです。

さらに自身のスキルや活躍できそうな業界を紹介してもらえ、企業とのパイプ役も担っています。

コロナ禍でミスマッチをできるだけ起こしたくない企業側のニーズと合致しており、非常に成約率が上がっている状態です。

コロナウイルスの影響で仕事がなくなった…そんな方のためにある支援サービス

コロナウイルスの影響により雇い止め、解雇が多くなっています。

実際に仕事がなくなってしまい、転職を余儀なくされていても生活がままならない方もいらっしゃるでしょう。

そこで当サイトでは少しでも支援となれるように、各種行政や転職サイトの支援サービスを集めました。

ぜひご自身で活用できそうなものは利用し、少しでも転職活動が有利になるようチェックしてみてください。

失業給付は特例が追加

失業時、ハローワークで手続きをすれば失業給付がもらえます。ただし一般的には利用までのハードルがあり、すぐ受給できるものではありません。

この失業給付がコロナウイルスの影響により、特例が追加されています。具体的には受給日数や期間、対象者が拡大中です。

  • 失業手当の給付日数が60日間延長
  • 受給期間が最大で3年間の延長
  • 自己都合の退職でも給付制限期間がカット

条件を満たした場合、失業手当の給付日数が60日(一部30日)延長されます。その条件は下記3つです。

  1. 令和2年4月7日以前(緊急事態宣言前)に離職した人(離職理由は問わない)
  2. 令和2年4月8日~5月25日に離職した人(特定受給資格者、特定理由離職者)
  3. 令和2年5月26日以降に、新型コロナウイルス感染症の影響により離職を余儀なくされた特定受給資格者、特定理由離職者

(引用:新型コロナウイルス感染症等の影響に対応した給付日数の延長に関する特例について

そして受給期間が離職日から1年のところ、3年間まで延長されています。注意すべきは受給期間なので、手当がもらえる給付日数が延長されるわけではありません。

また通常、自己都合の退職は7日間の待期期間後と3ヶ月の給付制限期間があります。

しかしコロナウイルスの影響で自己都合退職した場合、特例で給付制限期間がなくなりました。

コロナウイルスの影響で自己都合退職する場合は、下記の3点が対象です。

  • 同居の家族がコロナに感染したことなどにより、看護や介護が必要となったことから自己都合で退職をした
  • 本人の職場で感染者が発生した、または本人もしくは同居の家族が基礎疾患を有する、妊娠中である、もしくは高齢であるため、感染拡大防止や重症化防止の観点から自己都合として退職した
  • コロナの影響で子ども(小学校、義務教育学校、特別支援学校、放課後児童クラブ、幼稚園、保育所、認定こども園などに通学、通園している)の養育が必要となったことから自己都合で退職した

(引用:新型コロナウイルス感染症に伴う雇用保険求職者給付の特例のお知らせ

求職者や収入源に対する行政サービス

コロナウイルスの影響で失業したり、収入が大幅に減ってしまい生活が成り立たない…。そういう方向けに、各種行政サービスが提供されています。

内容としては個人向けのものから事業主まで幅広く、状況に合わせた支援金やサービスが利用可能です。

具体的には以下6つの悩みに対応しています。

  • 失業や求職
  • 収入減
  • 子育て関連
  • 家賃や住宅ローン
  • 感染時の保障
  • 不安からとにかく相談をしたい

それぞれの悩みに応じた相談先、支援制度はリクルート運営の「保険チャンネル」が参考となります。

項目別に自身の悩みや使えそうな支援制度を探し、活用しましょう。

転職サイトは求職者支援の情報を多数掲示

転職サイトは主に自分で転職情報を確認し、選定から応募まで自分が主体となって行います。

しかし情報の偏りが出てしまう状態を考え、各転職サイトでは各業界の動向や注意すべき点に応じた情報を特別枠で掲示中です。

例えば大手転職サイト、リクルートではコロナウイルス関連に応じた情報を中心に取り扱っています。

  • キャリアアドバイザーの事例コラムを多数掲載
  • 各業界の動向
  • オンライン面接で受かるためのポイント
  • 提供できることについて

詳細はリクルートの「転職に関する情報」もご確認ください。

転職エージェントなら業界の動向がわかるので安心

転職エージェントはキャリアアドバイザーが日々業界の動向をチェックし、実際に求職者への支援と現場のリアルな声を聞いています。

そのためコロナウイルス影響に関連した企業の背景も理解しているため、適切な人材を適切な意図でつなげられるでしょう。

どうしても自分で転職活動をする際は、情報収集の点で不足が生じます。ましてやコロナ禍の市場変化は掴みにくく、企業によってバラつきも出るのは否めません。

もし転職を考えているなら、積極的に転職エージェントを活用したほうが良いでしょう。

現在では転職者の支援サービスも行っており、個別でコロナ禍でのサービス体制についても発表しているエージェントサービスがたくさんあります。

まとめ

ここまで解説してきたように、コロナ禍でも転職に成功している方はたくさんいらっしゃいます。

業界や職種によって影響が大きいものの、業績を伸ばしている企業も多いです。

狙い目の企業と自身の特性、キャリアチェンジも踏まえて行動してみると良いでしょう。自身の働く環境を改善する一歩としても、最適なタイミングかもしれません。

もし転職前に自身の生活が苦しい・不安を抱えている状態でしたら、各種行政サービスの利用も検討してみてください。

今回のコロナ禍であっても、市場ニーズと特性がマッチすれば必ず自分の望む転職が行えます。

不安を抱えた毎日でいるよりも、積極的に行動すべく情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

コロナ禍の転職は厳しい?!最新の転職事情と 転職を成功に導く ための方法

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