自分には強みがない?転職のプロが伝授する必ず見つかる強みの見つけ方

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転職活動において必要不可欠な「自分の強み」。自己分析を繰り返していくうちに自分の強みがわからなくなったり、「自分には強みがない…」と悩んでいる方もいるかと思います。しかし、強みがない人はいません。強みを見つけられていないだけなのです。

実はそんなに難しいものではなく、決め手は「採用側目線での自己演出」、これだけです。他人と違う特別な能力を無理にアピールする必要はありません。企業が求めている人材であるという部分をポイントとし、企業と自分のマッチングスキルを伝え切ることなのです。

せっかく強みを洗い出しても、応募企業にとって的外れな強みでは意味がないでしょう。

では、具体的にどこに重点をおけば良いのか、どのような強みが有効的なのか?

実際に自身で転職を3回経験し、また上場企業で採用担当として年間で書類選考3000件、面接500人を見てきた筆者が「自分の強み」の見つけ方を伝授します!

転職に失敗しないためにも、ぜひチェックしてみましょう。

この記事を読むとこんなメリットがあります!
・企業が求める強みとは何かがわかるようになる。
・自分の強みを見つけることができる。
・採用担当者へのアピール方法についてわかる。

目次

強みとはなにか?

そもそも「強み」とはなんでしょうか。ピンとこない方は言葉を変えてみてください。「得意なことは何ですか?」これなら分かりやすいですよね。ビジネス用語として使われる機会が多い「強み」という言葉ですが、決して難しいものではないのです。

転職活動で必要となる「強み」とは、「他の人より簡単にできること」もしくは「他の人より優れている点」なのです。

しかし、ここで重要になるのが「企業が求めている強みなのか」という部分です。

採用側は、企業にとってプラスになる能力、企業に貢献してくれる人材を求めているわけですから、そこがマッチングしない限り採用されることは難しいでしょう。

強みは自分では気づきにくい

「他の人より簡単にできること」、すなわち自分では当たり前にできていることが多いため、改めて「強み」と聞かれると中々出てこないのが現状なのです。自分ではできないことを周りの人がやっていると「すごいなー、自分には無理だな…」などと思いますよね?

それです!それが自分にも持ち合わせている部分なのです。

たとえば、友人と待ち合わせした際に待ち合わせ時間より必ず先に来ている人っていますよね。時間を厳守し尚且つ早めの行動ができるという素晴らしい強みを持っています。

初めて会う人ともすぐに打ち解け会話が弾む人は、相手の懐に自然と溶け込むことができる高いコミュニケーション能力が強みと言えるでしょう。このように、ごく自然な行動であっても立派な強みになるのです。

強みは一つに絞る

「良く思わせたい」「もっと知ってほしい」と思うがあまり、あれもこれもとたくさんの情報を出していくのは逆効果になります。「責任感が強く、協調性もあり、向上心を持って取り組めます」など、複数のことをアピールしようとすると一つひとつの印象が薄れ結局なにを言いたいのかが伝わりません。

企業にあった強み一つに絞ることで、より効果的に印象付けることができるのです。

企業が求める「強み」とは?

応募企業や職種によって変わってくる部分ですが、ここが最も重要なポイントです。企業が求めている人材を正しく理解していなくては的外れなアピールになってしまうのでしっかり下調べをし、企業が求めている能力·人材を想定しましょう。

能力と言っても難しく考えず、性格や気質から結びつけることができるのです。

わかりやすく言えば、営業職に応募する場合、経験がなくても話し上手で人当たりが良い人なら可能性の幅は広がり企業として求めている人材と言えるでしょう。

事務職に応募するのなら、コツコツ努力することやタイピングが得意な人、または周りへの気配りができ臨機応変に対応することができるなど、普段の行動から「強み」に繋げることもできるのです。社風などにより多少の違いはありますが基本として押さえておくと良いでしょう。

企業ホームページの重要性

企業ホームページなどに求める人材像や心得、社長の理念などが書かれている場合は要チェックです。採用に特化した情報をわざわざ載せてくれているので、ミスマッチを事前に防ぐためにも欠かせないチェックポイントになります。それだけ採用に力を入れている企業とも言えるでしょう。

「強み」の探し方

では、実際に自身の「強み」を探してみましょう。

「他の人より簡単にできること」もしくは「他の人より優れている点」と挙げましたが、当たり前のことであっても良いのです。好きなことには苦を感じず没頭できますよね。好きだからこそ調べ、挑戦し結果が残せるのです。それは立派な「強み」です。ただ好きなことを並べるのではなく、より効果的な「強み」の探し方と方向性をご紹介していきます。

自己分析

最もスタンダードな探し方は「自己分析」です。自己分析する上で必要なのは紙一枚です。

1. その紙に自身の性格や資質を書き出してみましょう。

【具体例】
負けず嫌い、責任感がある、優しい、真面目、行動力がある、など。

2. 書き出した性格から関連する出来事を紐づけしましょう。過去のエピソードを交えてみる。

【具体例】
負けず嫌い:営業成績を上げるために、顧客情報を徹底的に調べ戦略的に行動した。
責任感がある:どんな仕事でも断らず、任せられた仕事は最後までやり遂げる。
優しい:困っている人がいるとほっておけずに一緒に残業し書類を作り上げた。
行動力がある:新企画の提案を行い、キャンペーンを成功させた。

3. 関連する出来事を深堀する。なぜそうしたのか、その結果どうだったのかを洗い出しましょう。

【具体例】
・営業成績を上げるために、顧客情報を徹底的に調べ戦略的に行動した。
→事前に調べ戦略を練ることで自信を持ち顧客に勧めることができた。必然的に成果が伴い営業成績を上げることができた。

・どんな仕事でも断らず、任せられた仕事は最後までやり遂げる。
→自分を信頼し任せてくれた仕事なので、その気持ちに応えたかった。結果、より多くの仕事を任せてもらえるようになった。

・困っている人がいるとほっておけずに一緒に残業し書類を作り上げた。
→苦手分野をフォローし合いながら、協力し完成させることができた。結果、チームワークがとれ効率的に物事を進めることができるようになった。

・新企画の提案を行い、キャンペーンを成功させた。
→新たなことへチャレンジする面白さ、達成感を実感することができた。より一層チャレンジ精神を持てるようになった。

4. 結果から見いだせる「強み」を考える。

【具体例】
負けず嫌い
→向上心が強く、下調べや準備にも手を抜かず取り組むことができる。

・責任感がある
→目標達成意識が強く、どんな仕事も諦めずに取り組みことができる。

優しい
→チークワークを大切にし、円滑なコミュニケーションを図ることができる。

行動力がある
→主体的に行動を起こし、常に考えながら前進していくことができる。

以上の事柄からわかるように、自分の性格から過去のエピソードを思い出し、それを紙に書き出していくことで具体的に紐付けされた「強み」を実感することができるのです。

他己分析

他人から見た自分を知ることで、客観的視点の「強み」がわかります。自分に見えている自分と、他人に見えている自分は一致しない部分があるでしょう。言い方を変えれば、他人から見えている自分を知ることで「本来の自分」に気づくこともできるのです。

1. 聞く相手は?

親、同僚、先輩、友人など自分に関わりの深い人に聞くのが最適です。

いいことを聞きたいのではなく、重要なのは本音で話せる相手に正しい情報をもらうことです。

2. 聞く内容は?

【具体例】
・長所と短所は?
・指摘したいところは?
・尊敬できる部分はある?
・向いている職業は?
・他人に紹介するとしたら?
・第一印象とのギャップは? など

3. 質問内容を深堀する。

質問と回答で終わっては意味がありません。「なぜそう思ったのか?」ここがポイントです。他人に与える印象は、働く上で最も重要視される部分です。

深堀することで「そんな風に思っていたの…?」とショックを受けることもあるかもしれませんが、相手もあなたのことを思い真剣に答えてくれているので、感謝し受け止めましょう。

自分の知らない自分を知ることで客観的に捉えることができ、採用者目線を意識した「強み」を見つけることができるのです。

一致点を探す

「自己分析」と「他己分析」の両方を行うことで、より正しい自身の「強み」がわかります。

「自己分析」で見つけた強みと、「他己分析」で見つけた強みの中で一致するものがあれば自他ともに認める「強み」となるのです。

自信と根拠がある分、説得力を増した「強み」になるでしょう。

「やりたい仕事」と「できること」を照らし合せる

必ずしもやりたい仕事ができるわけではありません。やりたい仕事があったとしても資格が必要な場合や、性格上の向き不向きなどもありますよね。未知の分野にチャレンジする前向きな姿勢は評価されたとしても、その後の評価はあなたの頑張りにかかっていると言っても過言ではありません。

努力だけで全て乗り越えられる程世の中は甘くありません。どんなに努力しても成果がでないことには「こんなはずではなかった…」と後悔の一歩をたどるかもしれません。

そのためにも、過大評価せずありのままの自分に合う仕事を探すことが転職を成功させる近道となります。

職種から考える

同業種での転職であれば今までの経験を活かせる可能性が高いですが、異業種への転職を考えるのであれば入念な下準備が欠かせません。「やりたい」だけでうまく行く事は、ほぼ無いでしょう。

「自己分析」や「他己分析」から見つけた「強み」をもとに、その「強み」を最大限発揮できる職種を選択する方法をおすすめします。

このようにグラフにするとより分かりやすいですよね。

「やりたい」と「できる」に当てはまる職種が、向いている職種と言え成功する確率が高いと言えるのです。また、持ち前の「強み」を活かせる職種のため無理しすぎることなく、日々の仕事も楽しく取り組めることでしょう。

「採用側目線での自己演出」とは?

冒頭で、決め手は「採用側目線での自己演出」と述べましたが、「自己演出」と言っても虚言するわけではなく正しい情報をより効果的に伝えるということです。捉える側の視点を理解し、相手の知りたいことを完結的に伝えるのです。

効果的な流れ

これから話すことの理解度を高めるために、まずは「結論」から述べましょう。そうすることで、一番伝えたいことをしっかり理解してもらえます。次にその結論を裏付けする具体的な体験談を交えます。もしその体験談の中で課題点があったのならば、その課題点をどう乗り越えたのかの対策・実行過程を示しましょう。

その結果どうなったのか伝えることで、根拠ある成果を効果的にアピールすることができます。そして、最後は今後の抱負を必ず伝えましょう。強みをどのように活かせるのか、ここが重要なのです。

「入社したらこうしたい」「入社後の貢献度や貢献過程」を伝えることで、自身が企業に必要な人材である、企業が求めている人材なのだということの裏付けをしっかり行いましょう。

このようにステップを分け伝えることで、「強み」に重みが増し効果的な伝え方になるでしょう。

それでも迷ってしまう場合はプロに頼る!

自分なりの強みを考えてみたものの、やはり迷ってしまう・自信がない…というお気持ちもよくわかります!

もし客観的にどうすればいいか判断に迷う場合は、転職のプロに相談するのもひとつの手です。

例えば転職エージェントであれば、あなたが転職市場でどんな強みを持っているか、どんな仕事が向いているのかなど、無料で相談できます。

転職エージェントはキャリア構築のプロであるため、市場価値を加味しながら総合的な判断を下せるでしょう。

一人で悩んでいる場合は正しい判断ができず、ただ悩み続けてしまう場合も多くあります。

そんなときはエージェントを活用してみれば、思わぬ方向で大きな可能性が見えてくることもあるのでおすすめですよ。

まとめ

「強み」は決して特別な能力ではありません。過去の成功談から知ることもでき、これまでの仕事や生活の中で何度も発揮しているものなのです。つまり、「強み」とはブレることのないあなた自身の本来持っているものであり、胸を張って伝えることができるものです。今までの職歴の延長線上だけではなくプライベートの行動にも秘めている可能性があるため、切り離して考えることが大切です。

正しい「強み」を知ることで新たな職種への第一歩になることもあるでしょう。

現に著者も、異職種へのチャレンジでしたが自身の強みを最大限活かせる現職に満足しているとともに、毎日楽しく働けています。得意とするもの、情熱をささげられるものは長く続けることができますよね。

あなたの特色を活かした「強み」を見つけ、転職活動を成功させましょう。

自分には強みがない?転職のプロが伝授する必ず見つかる強みの見つけ方

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