仕事を辞めたいと思うことは、働いている方なら何度か経験があるかと思います。そしてその感情はごく自然なことです。無理に自分を押し付ける必要はありません。
仕事を辞めたいと思うなら、どうするのかも一緒に考えてみると良いでしょう。本当に辞めるべきなのか?それとも続けるべきなのか。
でも実際にどうしようか悩んでいても、判断が難しい場合もありますよね。
「仕事を本当に辞めてもいいの?」「辞める前にどうすればいいか判断軸がほしい」など、この記事では皆さんが思っている疑問や不安について解決策をご紹介します。
実際に自身で転職を3回経験し、また上場企業で採用担当として年間で書類選考3000件、面接500人を見てきた筆者がこれらの疑問について回答します!
仕事を本当に辞めるべきか悩んでいるなら、ぜひチェックしてみましょう。
この記事を読むとこんなメリットがあります!
- 仕事を辞めたいけど悪いことのようで不安…という気持ちが軽くなる。
- 本当に辞めるべきか続けるべきかの判断軸がわかる。
- 辞める前に試してみたいサービスで自身を客観的に判断できる
仕事を辞めたいと思う感情はごく自然なこと!否定せず心の声を聞いてみよう
明日仕事に行くのが憂鬱…。会社へ行こうと思えば、足取りが重くなり、どんよりした気分になる。
誰しも社会生活で経験する、仕事への憂鬱感。でもこの感情を否定しないようにしてください。
実際に自身が嫌になっているのは間違いないので、誰が言おうともその感情は本物です。まずは受け入れるようにしてみましょう。
否定せず自分の感情に耳を傾けてみよう
仕事を辞めたいという話をすれば、人によっては否定的な意見を伝えてくるかもしれません。
自身が「みんな頑張っているのに、こんなことを思うのは良くないことなのかも」と思うこともあるでしょう。
そのような状態で自身の感情を無理やり押し込んでしまえば、いつか無理がたたって体を壊してしまいます。
どんなに頑張っている人でも、少し疲れてしまったと思うことがあるはずです。今抱いているあなたの感情は、あなたしかわかりません。
まずはありのままに自身の感情を受け入れて、具体的に何が嫌でどう思っているのかを受け止めましょう。
その上でどういう行動をするのか、しっかり考えていく必要があります。
少なくとも無理をし続けてつまらない毎日を過ごすより、前向きに自分のやりたいことをしたほうが人生は楽しいはずです。
人は日々成長するし変化する
最初は楽しかったけど、最近は楽しくない。仕事において、こんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし人は日々成長し続けるので、上がるときもあれば下がるときもあります。
どんなに好きでやりがいのあった仕事でも、成長して視野が広がれば違う領域に挑戦したくなるでしょう。
今、あなたが「仕事を辞めたい」と思ったときは、もしかすると成長した証拠かもしれないのです。
日々さまざまな刺激を受け、今やっていることと思い描いていることにギャップを感じていることもあります。
そのためネガティブに捉えるのではなく、前向きな方向で考えてみてください。
嫌なものから逃げるのではなく、得意なものを伸ばすために無理なことはしない。そんな選択だってあるはずです。
仕事を辞めることは悪いことじゃない
筆者は転職経験から、人は環境で発揮できる力が違うことを体感しました。
とくに仕事を辞めたいと思う方は、自分に向いているものが何なのかわかっていないことも多いです。
だからこそ仕事を辞めたいと思っているなら、「挑戦できるチャンスとタイミング」という捉え方をしてほしいと思います。
筆者も当時は向いていない仕事と知らず、向き合おうとして消耗し続けた過去がありました。
フラフラになりながらも、生きるために転職をしたところ大きく状況が改善。同じことをしても、環境によって受ける評価が180度違うことを実感したのです。
自身が輝ける環境は、必ずどこかにあります。自分に向いているものを客観的に評価しつつ、新しい環境を目指すことは悪いことなんかじゃありません。
仕事を辞めたいと思うときはどんなとき?代表的な理由を3つご紹介
では実際に仕事を辞めたいと思うときは、どんなときがあるでしょうか。
多くの場合、下記3つの点が挙げられます。
- 仕事が向いていないと思うとき
- 職場環境や人間関係の悪化しているとき
- 新しいことにチャレンジしたいとき
具体的にそれぞれ解説していきます。
仕事が向いていないと思うとき
仕事が向いていないと思うときは、多くの場合なんらかの不一致を感じているときです。
- 自身のイメージと現実のギャップを感じるとき
- 思うような結果が出せないとき
- 友人と比較してしまったとき
- ストレスが強く会社へ行きたくないと思うとき
とくにある程度の業務を任せられるようになり、新人扱いを受けなくなった辺りに不一致を感じやすいです。
友人から聞く話はやりがいがあって、常に楽しそう。なのに自分は楽しいか?結果も出せず、出社前は必ず気分が重くなる…。
仕事に打ち込めて楽しいと思えるなら、そんなことは意識すらしないことが多いでしょう。
しかし人はどうしても比較してしまう生き物です。その結果ストレスを感じてしまい、原因が「向いていないのではないか?」という思考につながってしまいます。
職場環境や人間関係の悪化が見られるとき
職場環境が悪くなり、残業が増えて疲労が抜けない。特定の方と相性が悪く、しかも協力しなければならない立場にある。
こういった職場環境や人間関係の悪化があると、常にストレスを抱えてしまうことになります。
とくに人間関係の悪化は、どんな環境でもストレスを感じてしまう要因の1つです。
相手が辞めなければ、ストレス源を解消するのは難しいでしょう。そういう相手に限って勤続年数が高かったり、貢献度があったりする社員の方です。
自分は立場が弱く、なかなか相談もできない…。といった、すぐに改善できない環境だと強いストレスを感じます。
そのストレスがあるだけで会社に行く足取りが重くなり、仕事を辞めたいと思い始める要因となるのです。
新しいことを始めたいと思うとき
前項まではネガティブなものでしたが、チャレンジしたいという前向きな考え方もあります。
ある程度仕事に慣れ、なんだか物足りない毎日。もっと自分には出来ることがあるのではないか?何か新しいことを始めたい!と思う方もいらっしゃるでしょう。
実は現在の仕事に「やりがい」を感じていないことが多いです。なんとなく虚無感というか、満たされない感覚があります。
新しいことにチャレンジしたい欲を踏まえての転職活動は、自身のキャリアアップを考える上でも重要な行動です。
ただしやりがいを求めて転職をする際は、少し注意が必要でしょう。なぜならやりがいのみを求めた場合、年収が下がってモチベーションもダウンする恐れがあるからです。
やりがいのある仕事という文言に誘われても、実態はハードワークで過度な労働力を期待する職場もあります。
本当に自分のやりたいことは何なのか?もし収入が下がったとしても続けられる仕事なのか、冷静に見極める必要があるでしょう。
本当に辞めるべき?続けるべき?どうしたらいいか悩む際に必要な判断軸
実際に辞めようか悩んでいても、どうすればいいのか答えが出ない場合も多いですよね。
そこでこの項目では、実際に辞めるか否かのポイントを3つにまとめました。
本当に悩まれている方はぜひ参考にしていただき、判断の軸としてご活用ください。
継続することで解決される余地があるか
仕事を辞めたいと思ったとき、もしかしたら時間が解決できる場合もあります。
まずは辞めたい理由をしっかりと捉えましょう。そしてその問題は、時間で状況が変化しないか見極める必要があります。
特定の人物が嫌で仕方ないけど、あと1年我慢すれば転勤のはず。その人さえいなくなれば、ほかは全く問題がない。という場合もあるはずです。
自身の置かれている現状も、よく冷静になって考えてみる必要があります。一つの嫌なことで、全体が嫌になっていないか確認してみるのです。
意外とストレスを感じているときは、冷静な判断が下せていません。とにかく嫌だから、全てが嫌だと勘違いしている恐れもあります。
その場合、安易に転職を選択すると、あまり良いキャリアを築けない可能性もあるでしょう。
行動によって改善される見込みがあるか
もし自分の行動次第で改善される見込みがあるなら、積極的に行動してみるのも良いポイントです。
上司が苦手でどうしても嫌だと思う場合、配置転換を求めるのも良いでしょう。
社内制度を利用したり、研修制度を活用したりしてスキルアップを目指すのも手段の一つです。
会社によっては資格手当もあるので、打ち込んでいるうちに環境や精神状態が改善される場合もあります。
逆に行動で改善がされない場合、仕事を変える検討をしてみてください。例えば給与がどうしても低く、いくら行動をしても改善される見込みがない場合ですね。
ただし転職によって必ずしも改善されるわけではありません。
もしも後ろめたい気持ちで転職を選択した場合、同様の理由でまた転職先でも悩む可能性があります。
診断ツールも使って客観的に観察してみよう
上記のように時間や行動で改善される可能性を掴めない場合、客観的に観察するツールを使うのも一つの手です。
現在では多くの転職サイトで診断ツールが出されており、客観的に自身の強みと弱みを診断できます。
思わぬ特性が見つかったり、自身の性格と現状がミスマッチだったり。客観的に自分を把握することで、具体的な方向性も見えてくる場合があります。
もちろん診断ツールは統計的な手法で診断しているため、100%当たるものではありません。
数をこなして共通する事項を把握するのも良いですし、傾向と捉えて鵜呑みにしないのが良い使い方です。
仕事を辞めるべきか悩む際に活用してほしい無料診断サービス3選!
実際に仕事を辞めるべきか悩んでいる際に、ぜひ活用してほしい無料診断サービスを3つまとめました。
それぞれ特徴とともにお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
自身の市場価値を知れる「ミイダス」
「ミイダス」は、自分の市場価値を具体的な数値で確認できるサービスです。
あまり自分の市場価値がどれくらいあるのか、知ることは無いですよね。
しかしミイダスを利用すれば、質問に回答していくだけで市場価値を見い出せます。
自身の能力特性や職務適性、上下関係適性とストレス要因のような項目を詳しく診断してくれるのが嬉しいポイント。
さらに想定オファー年収も算出され、思わぬ高額さにびっくりしてしまうこともあります。
※ただしあくまで推定値なので、参考程度にしておくのが良いでしょう。
登録情報を元にオファーが来ることもあるため、ぜひ積極的に活用していただきたいサービスです。
詳しく自己分析ができる「マイナビ適性診断MATCH plus」
「マイナビ適性診断MATCH plus」は、大手転職サイトの「マイナビ」が提供している無料サービスです。
学生向けではありますが、自己分析ツールとして非常に優秀で、非常に詳細でさまざまな角度から診断者を捉えてくれます。
診断後は、下記6つの項目を確認可能です。
- パーソナリティの特徴と強み・弱み
- 社会人基礎力
- 業界適性ランキング
- 職種適性ランキング
- 過去結果との比較
- 社会で役立つ能力の身につけ方
ただ詳細に分析できるだけではなく、どんな能力を身につけると良いのかまで詳しく紹介してくれます。
しかし詳細に分析してくれる分、設問数は多い印象です。診断に時間がかかってしまうので、少し負担に感じるかもしれません。
※当サービスは学生向けです。転職者を前提としたサービスではありません。
納得感が得られやすい「キャリアインデックスの適職診断」
「キャリアインデックスの適職診断」は、キャリアインデックスが提供しているサービスです。
設問数が比較的少なく、およそ39問で結果が見られます。程よいボリューム感でありながら、納得しやすい診断結果が特徴的。
なぜ納得感が得られやすいのかというと、具体的なアクションプランを提示してくれるからです。
こういう課題があり、解決するためにはこうしよう!といった、改善のためのポイントが得られます。
現状問題を抱えていると考えていても、何が問題でどうしたら良いかわかっていない場合も多いでしょう。
そんなときはキャリアインデックスの適職診断を使えば、一定の結果が得られる可能性もあります。
まとめ
仕事を辞めたいと思った際、やはり本人はツラくて逃げ出したい気持ちです。
その気持ちは本物ですし、ぜひ前向きに解決するための行動を起こすべきでしょう。
ただし勢いで行動するのではなく、まずは辞めるべきの判断を冷静に考えてみてください。
同時に無料診断サービスを活用し、自身の現状と可能性を把握しましょう。その上でしっかり行動すれば、納得感のある転職活動が行えます。
筆者は実際に勢いで転職してしまった経験もあり、あまり納得の行くものではありませんでした。
二の舞にならないようよく考えて冷静に判断していったからこそ、現状納得の行く選択ができたと強く実感しています。
この記事を見たあなたが同じ過ちを繰り返さないよう、ぜひ無料診断サービスも活用しながら正しい選択をしてほしいと思う限りです。