29歳でも転職は可能なのか、どうすれば転職に成功するのか、またどのような業界や職種がよいのか知りたいのではないでしょうか?25歳から29歳はもっとも転職率が高い年齢層です。30歳以降だと転職に成功する割合が急激に低下しているため、転職するには最適な年齢と言えるでしょう。
この記事では、年齢別の転職率、転職するためには何を意識すればよいのか、29歳の転職でおすすめの業界や職種、転職エージェントを利用するメリット、おすすめの転職エージェントについて解説します。
転職に失敗しないためにも、ぜひチェックしてみましょう。
この記事を読んで、できるようになること↓↓↓
・年齢別の転職難易度がわかるようになる。
・転職におすすめの業界や職種について知ることができる。
・転職エージェントの活用方法がわかる。
転職率が最も高いのは25歳から29歳
転職に成功した人を年齢別にみると、もっとも転職に成功しているのは男性・女性ともに25歳から29歳です。
厚生労働省が公表している2017年における年齢別・性別転職入職者の割合は以下のようになっています。
性別/年齢 | 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 |
男性 | 14.1% | 15.4% | 10.2% | 8.9% | 6.1% |
女性 | 14.7% | 17.2% | 13.0% | 11.7% | 10.2% |
(参考:厚生労働省-転職入職者の状況)
会社に就職してから数年の20歳から24歳での転職では、男性で14.1%、女性で14.7%の人が転職に成功していますが、25歳から29歳の転職では、男性で15.4%、女性で17.2%と、年齢別でみた場合もっとも成功率が高くなっています。
30歳以降の転職においては、年齢が高くなるにつれて転職の成功率が低くなっており、年を取るほど転職が難しいことが分かります。転職に成功しやすい年齢という意味では、29歳というのは最後のチャンスと言えるかもしれません。
転職における29歳と30歳の違い
現実的な意味では、転職において29歳と30歳に大きな差があるわけではありません。採用する側にとってみれば29歳と30歳の差は1歳でしかなく、20代だからとか30代だからという理由で採用することはありません。
「転職がうまくいくのは28歳まで」といった転職限界説は、現在の転職市場においては廃れてしまった考え方になっています。年齢よりも仕事に対する熱意や経験、スキルなどを重視して採用がおこなわれています。
求人募集時の年齢制限は原則として禁止されている
そもそも、求人募集や採用において年齢制限を設けることはできません。
採用する側が、年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接時に年齢を理由として採用するかどうかを決定したりする行為は違法です。
29歳転職における男女の差や既婚未婚の差
雇用における男女の差や既婚未婚の差については、昔から大きな問題となっています。「女性の転職は30歳まで」といった言葉を耳にしたことがあるかもしれません。結婚や出産をマイナスと受け止め、女性が採用において不利な時代があったのも事実です。
しかし、現在では転職において男女の差は少なくなっています。大手企業では女性でも働きやすい環境であることをアピールしたり、託児所を設置して子育てしながらでも働ける環境を構築しているところが多くなっています。
29歳の転職で採用側が期待すること
採用する側が29歳の転職者に対して期待しているのは以下の3点です。
- 基本的な社会常識やビジネスマナー
- やる気や熱意
- 専門的なスキルや経験
採用する側の視点に立って、企業が求める人物像をイメージしてみましょう。
基本的な社会常識やビジネスマナー
新卒採用ではなく中途採用をする理由の一つは、基本的な社会常識やビジネスマナーに対する育成コストを減らすことです。新卒者を採用すると、仕事を覚えてもらう以前に、社会人として働くための基本的な常識やルール、ビジネスマナーを教育する必要があります。場合によっては数年かかる場合もあるので、即戦力が欲しいと考える企業は中途採用をおこなっています。
やる気や熱意
新卒者の場合は、仕事をする目的や理由について深く考えず就職することが多く、数年働いて会社を辞めてしまうことがあります。数年働いただけで辞められれば、それまでにかけた教育コストは無駄になってしまいます。このようなミスマッチを防ぐために中途採用においては、ある程度の就職経験があり、働く目的や理由が明確な人材を求めています。
専門的なスキルや経験
IT業界や介護・福祉の業界では、新卒者を最初から教育する余裕がなく即戦力を求める企業が多くなっています。専門的なスキルや経験が必要な仕事では、育成するための時間や労力が膨大なものになります。育成するコストをかける余裕がない企業が求めているのは、年齢よりも専門的なスキルや経験を持つ即戦力になる人材です。
29歳で未経験の職種への転職を目指す時の注意点
29歳になって、今まで働いた会社とは異なる業界や職種へ挑戦する場合は、下記の3点に注意しておきましょう。
- 十分な収入が得られるか
- スキルや経験が活かせるか
- 将来のキャリア設計
29歳で転職する場合は、うまくいかなかったからといって再度転職することは難しいです。ちゃんと生活できるのか、以前働いていた会社でのスキルや経験をどのように活用するか、将来はどうするつもりなのかについて考えておきましょう。
十分な収入が得られるか
29歳の転職の場合は、生活していけるだけの十分な収入が確保できるかについても意識しておきましょう。
また、すでに結婚している人やお子様がいらっしゃる方もいると思います。独身ではない場合は、思わぬ出費が必要になることも多いです。目先の問題だけではなく、ある程度先のことまで意識して、生活するためにはどのくらいの収入が必要なのかを考えておきましょう。
今まで得られていた年収より低い年収の会社に転職すると、生活水準を下げる必要があるかもしれません。転職するから多少は年収が下がっても仕方がないと考えるより、自分の価値を高く評価してくれる企業はどこなのかを意識して転職先を考えてみましょう。
スキルや経験が活かせるか
29歳で未経験の業界や職種への転職で重要なことは、今まで勤めていた会社で身に付けたスキルや経験を最大限活かすことです。新卒や第二新卒より会社に貢献できる人材であることをアピールできれば、未経験の業界や職種であっても高く評価されます。
将来のキャリア設計
20代前半であれば自分の夢を追いかけて挑戦してもやり直しやすいですが、29歳の転職となるとある程度現実的なことも意識する必要があります。30代、40代になった時点でどのような仕事をしたいのか、どの程度のポジションを目指すのかといったキャリアプランを考えておきましょう。採用の面接においても、将来の目標やキャリアプランを明確にすることは重要なポイントになります。
29歳の女性が転職で気にしていること
29歳になると結婚や出産を意識する女性も多いのではないでしょうか?転職時に女性が意識していることは以下の3点です。
- 産休・育休が取れる環境なのか
- 転勤があるのか
- セクハラ・マタハラ対策は十分か
転職することを意識していると、以外に見落としてしまいがちなポイントです。転職する会社の労働環境についても意識しておきましょう。
産休や育休が取れる環境なのか
産休・育休制度は誰でも利用できますが、現実的に制度を利用しやすい職場環境なのかというと別の問題になります。自分が休むことで同僚に迷惑をかけると考え、制度の利用を躊躇する女性が多いです。転職する会社が女性の労働環境改善や産休や育休を取りやすくする取り組みをおこなっているかを確認しておきましょう。
転勤があるのか
結婚している女性の場合、自宅から遠い勤務先への転勤は敬遠したいと考えることが多いです。全国展開の会社や支店が多い会社の場合は、転勤があるかどうかも意識しておきましょう。
セクハラ・マタハラ対策は十分か
セクハラ・マタハラは女性にとって無視できない問題です。きちんとした会社だと思っても、従業員の考え方までは分かりません。会社がセクハラ・マタハラ対策をおこなっているか、コンプライアンスを重視しているかが重要になります。
29歳の転職でおすすめの業界
29歳の転職でおすすめの業界は以下の2つです。
- IT関連
- 医療・福祉
常に需要がある業界なので求人が見つからないことは少なく、未経験の求人数も多いです。
IT関連
IT関連は、慢性的に人材が不足している業界です。2019年のプログラマーを含めたIT技術職の求人倍率は約8倍、2030年にはIT人材の需要と供給の差が16.4万人~78.7万人に達すると予測されています。将来性も高い業界ですし、人材不足の影響から未経験の人材の採用を積極的におこなっています。
(参考:IT 人材需給に関する調査)
医療・福祉
医療・福祉業界は、国民の命と生活を支える重要な役割を担っています。命にかかわる仕事なので、専門的な知識や資格の取得が必要ですが、働き甲斐のある仕事です。医師や看護師などは専門の学校で勉強しないと難しいですが、資格を必要としない仕事もたくさんあります。
29歳の転職でおすすめの職種
29歳の転職でおすすめの職種は以下の2つです。
- プログラマー
- ホームヘルパー
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステム開発やアプリ開発をおこなう仕事です。専門の資格が必要ではありませんが、プログラミング言語に関する知識が必要になります。プログラミング言語は独学でも勉強できますし、採用後に専門学校で勉強させてもらえる場合もあります。
ホームヘルパー
ホームヘルパーは、介護が必要な人のサポートをおこなう仕事です。ホームヘルパーとして働くには資格が必要ですが、短期間で取得できるものもあります。ホームヘルパーとして実務経験を積み、介護福祉士の資格を取得すれば仕事の幅を広げることもできます。
29歳の転職で転職エージェントを利用するメリット
転職サイトを利用すれば自分で求人募集を確認できますが、自分に向いた会社はどれなのか自分で考えたり、希望する条件の会社を探すことが必要です。転職エージェントを利用すれば以下のようなメリットがあるので、安心して転職活動をおこなえます。
- 自分の市場価値が分かる
- 履歴書・職務経歴書の書き方を教えてもらえる
- 面接時のアドバイスがもらえる
初めて転職する場合や転職活動に不安を感じている人は、転職エージェントの利用を検討してみましょう。
自分の市場価値が分かる
転職エージェントでは、専門のアドバイザーが転職者の強みや特性をチェックし、最適な求人を紹介します。転職市場における自分の価値を客観的に評価してもらえるため、条件のよい求人に出会える可能性が高いです。
履歴書や職務経歴書の書き方を教えてもらえる
転職において採用者が初めて見るものは履歴書や職務経歴書です。自分をアピールする重要なものなので、どのような内容が書かれているかによって採用に大きく影響します。転職エージェントなら、履歴書や職務経歴書の書き方、職種ごとのサンプルなども教えてもらえます。
面接時のアドバイスがもらえる
転職活動で最も緊張することは面接ではないでしょうか?面接でしっかり自分の強みをアピールできれば、採用される可能性が高いです。転職エージェントでは、職種ごとのアピールポイントや面接対策を教えてもらえるので転職が有利になります。
29歳の転職でおすすめの転職エージェント
29歳の転職でおすすめの転職エージェントは以下の3つです。
- マイナビエージェント
- レバテックキャリア
- キャリアカーバー
自分に向いている転職エージェントを利用して、転職活動をスムーズに行いましょう。
初めての転職ならマイナビエージェント

初めて転職する場合や転職に関する知識がない場合は、マイナビエージェントがおすすめです。マイナビエージェントは、転職サポートの評価が高く、新卒や20代の転職活動をバックアップしてくれます。幅広い業界や職種の求人を取り扱っているので、どのような会社へ転職するかを迷っている場合でも利用しやすい転職エージェントです。
ITエンジニアへの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニア・クリエイターに特化した転職エージェントです。専門性が高く、業界に関する知識のあるアドバイザーが転職をサポートしてくれます。エンジニアとしての将来設計についても相談できるので、エンジニアとして転職したいのであればレバテックキャリアの利用を検討してみましょう。
年収・キャリアアップを目指すならキャリアカーバー

キャリアカーバーは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。年収800万円以上の求人がほとんどで年収2000万円の求人も扱っています。ヘッドハンタータイプの転職エージェントなので、経歴やスキルを記入したレジュメを提出するだけで、自分に最適な求人を探して紹介してもらえます。
まとめ
29歳の転職では、年齢が気になって転職に不安を感じる人が多いです。現在の転職市場においては年齢はあまり重視されておらず、仕事に対する興味や以前いた会社での経験、身に付けたスキルが重視されています。年齢を気にして消極的になるより、自信をもって転職活動を行いましょう。
転職活動に自信がない、不安を感じるという場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職に関するサポートから、きっとあなたに最適な求人を紹介してもらえますよ。