転職活動で気になることのトップに上がってくるのが、中途採用面における服装における話題です。
新卒採用面接の場合はリクルートスーツが基本とされていて迷うことがありませんが、中途採用面接の場合これといった正解がなく、服装で迷ってしまう人も多いでしょう。
また業界によっては服装自由と言われる場合もあったり、夏と冬で服装をどうするかなど、考えなければならないポイントがさまざま存在します。
そこで本記事では面接官がチェックするポイントや状況に応じたふさわしい服装、おすすめの購入先など詳しく解説していきます。
面接官が見ている服装のポイント
面接に限らずビジネスシーンでの身だしなみは非常に大切なものです。
そのため面接官は清潔感や着こなしなど、服装についてさまざまなポイントを見ています。
面接官と会うことは新たなビジネスの第一歩のため、正しい服装で面接に臨む必要があります。
清潔感
面接官はあなたの質問の受け答えや志望動機などの前に、まず初対面で服装を見ます。
主に面接官が最初に見ているポイントは清潔感です。
ビジネスに限らず、どのような場面でも初対面の場合、多くの人が清潔感をチェックします。
中途採用面接に挑むときは事前にクリーニングへ出し、シミやしわなどがないことを確認し、スーツの手入れを念入りに行いましょう。
また髪型もくしを通しまとめたり短くカットをするなどして、清潔感を意識することが重要です。
男性であれば髭のそり残しであったり、女性の場合化粧の崩れなどは面接官にわるい印象を与える可能性があるため少し余裕をもって会場に到着し、面接前に一度鏡を確認するようにしましょう。
着こなし
清潔感を意識したあとは、服装の着こなしを意識しましょう。
いくら清潔に身だしなみを整えていても、スーツなどのサイズが合っていなかったり、色合いのバランスが合っていないと面接官にマイナスの印象を与えかねません。
そのためスーツの肩幅がしっかりと合っているか、ベルトと靴の色合いは揃えているかなどの確認も怠ってはなりません。
女性の場合であれば、身に着けている小物と服装があっているか、上下の服で色合いや風貌がそろっているかなどの確認も必要になってくるでしょう。
服装が決まったら一度、全身を鏡で見て上から下まですべての着こなしが整っているか確認することをおすすめします。
時計・ベルトなどの小物類
意外と見落としがちなのが、時計やベルトなどの細かい部分です。
普段何気なくつけているため、自分自身では気が付きにくいと思いますが、面接官はそのような細かい部分までチェックしています。
革製品であれば傷が無いか、糸がほつれていないかなどを気にかけ日ごろから手入れをするようにしましょう。
女性の場合ピアスや指輪などの手入れも重要です。
業界にもよりますが、面接の場において派手な装飾品は好まれない傾向にあります。つけていく場合はさりげないものをつけるようにすると良いでしょう（結婚指輪については、つけていっても問題ありません）。
中途採用面接に行く前に、身に着ける物の細部までしっかりと手入れをするようにしましょう。
リクルートスーツはあり？
中途採用面接において、リクルートスーツは避けた方がよいでしょう。
学生の頃に買う基本的なリクルートスーツはビジネススーツと違い1万円~3万円と比較的安価なため、生地の質など全体的なクオリティがビジネススーツよりも安っぽく見えます。
中途採用の場合新卒採用とは違い、自分のスキルや実績などをアピールする場です。
そのような場で新卒の定番とされている黒のリクルートスーツだと、やや頼りない印象や新人っぽい印象を与えてしまう場合があります。そのためネイビーや暗めのグレーなど、落ち着きのある色合いのビジネススーツの方が好印象を与えられるケースが多いです。
もしもリクルートスーツしかない場合、新調するのが望ましいですが手持ちのリクルートスーツでも間に合わせることも可能です。シャツの色を明るめの青色や薄いストライプなどにすることで新人っぽさを軽減することもできます。
女性の場合は装飾のあるシャツや生地が柔らかいブラウスを選ぶこととで、与えられる印象も変わります。
またリクルートスーツを着るのであれば、靴やベルトを茶色系のものを使うなどして、全身黒コーデを避ける方がよいでしょう。
服装自由と言われたら？
転職活動をするうえで大きな悩みになるのが、この服装自由と言われた場合です。
この場合好ましい服装としては、清潔感のあるオフィスカジュアルかスーツがよいと言えるでしょう。
あくまで自由なのでスーツを禁止しているわけではありません。最近はオフィスカジュアルを採用している企業も増えていることから、スーツ必須の面接も少なくなりつつあります。
ただ注意したいのが、自由の度合いをしっかり見定めることです。自由だからといって、普段のジーパンやパーカーで面接に向かうのはNGです。
あくまでビジネスシーンの範囲内での自由を求めまれているため、ビジネスにふさわしい服装を心がけてください。
また服装自由の場合でも、ジャケットは必須と言えるでしょう。
それに加えて襟付きのシャツなどを着用し、ある程度フォーマル感を出すのが好ましいと言えます。
パンツはチノパンやスラックスなど、スーツほどしっかりしていなくてもかっちりと着こなせるものをおすすめします。
女性の場合はブラウスを選ぶときなどはあまり派手な装飾や色は避け、落ち着きのあるデザインを選びましょう。
スカートをはく場合は、過度な露出を避け、タイトスカートやフレアスカートなどで綺麗にまとめることが一般的です。
靴・かばんなどの小物
意外と見落としがちなのが靴やかばんなどの小物類です。
普段何気なく使っている人が多いと思いますが、意外と面接官は持ち物なども細かくチェックしています。
靴
靴は事前に磨いて手入れをしておくようにしましょう。
ビジネスシーンでは、靴がきれいな人は仕事ができるという共通認識があります。
そのためレザークリームなどでしっかりツヤを出し、かかとがすり減っていないかなど事前に確認をしてください。
靴の色は着るシャツやスーツなどに合わせて選ぶのがよいですが、一般的には黒か茶色などの落ち着いた色の方が無難です。
男性であれば、靴の色とベルトの色は合わせた方がスマートです。
また女性の場合、高すぎない程度にヒールのあるパンプスで臨む方が、よい印象を与えられます。
かばん
かばんに関しては、A4サイズが入るビジネスバッグが好ましいです。
近頃ではビジネスシーンでもリュックタイプなどが流行していますが、中途採用面接の場合は避けた方がよいでしょう。色もグレーや黒などベーシックなものを持って行く方が無難です。
また面接官に好印象を与えるためには、床に置いたときに自立できるタイプの方がおすすめです。
着席したときにかばんが倒れているとだらしない印象を与えますし、自立機能のないかばんを立たせようとすると余計な集中力を取られてしまいます。
そのため落ち着きのある色で、しっかりと自立できるかばんを選ぶようにしましょう。
時計・アクセサリー類
時計やアクセサリーもビジネスシーンにおいては気をつけなければなりません。
時計の場合高すぎるブランドは控え、派手すぎない落ち着きのあるデザインを選ぶ方がいよいです。
ベルト部分もラバーなどは避け、レザーやメタル調のものが好ましいです。
女性の場合アクセサリーをつけるときは、なるべく小ぶりでワンポイントのものにしましょう。
高価なブランドや派手すぎるものを避け、控えめなものをつけることで印象があがります。
季節に応じた服装
日本の場合は四季があります。そのため面接に行く季節によって服装も異なります。
近頃ではクールビズを行う企業も多いですが、中途採用面接のときはきっちりとした服装で臨む必要があります。
夏の面接
中途採用面接の場合、夏でもジャケットやネクタイは着用した方が無難です。
企業によっては夏場のネクタイやジャケットの着用を強制していない場合がありますが、面接の場合はフォーマルな場と捉えてジャケットを着用しましょう。
ただ真夏に汗をかいて面接に臨むとかえって清潔感を欠いてしまうため、移動中ジャケットは手に持ち、会場についてから着用することをおすすめします。
夏場の移動は歩くだけで汗が出てくるため、ハンカチの準備も忘れてはいけません。
普段ハンカチを持ち歩かない人でも、面接を行くときにはしっかりとアイロンがけをして、綺麗な状態でポケットに入れておくとよいでしょう。
汗をかきやすい体質であればハンカチに加え、ボディシートやあぶら取り紙なども準備しておくことをおすすめします。余裕をもって15分まえに会場入りをし、汗が引くのを待つ時間も確保した方がよいでしょう。
冬の面接
冬の面接では防寒のためにコートが必要になってくるでしょう。
コートの種類も様々ありますが、チェスターコートがもっともおすすめです。
黒や紺、ベージュなどの落ち着きのあるチェスターコートであれば、業界などを問わず面接に着用して行っても問題ないです。男女問わず丈が短いものは避け、上着の丈が隠れる程度の長さの丈を選ぶようにしましょう。
面接会場に入る前に、到着した段階でコートは脱ぎ、畳んで手に持って会場に入るのがマナーです。
また防寒や防水のために普段ブーツを履いてる人も多いと思います。
しかしブーツはビジネスシーンには相応しいとは言えないので、ビジネスシューズやパンプスで面接に臨んでください。
面接にふさわしい髪型とは
清潔感を意識するときには髪型にも気を配らなければなりません。男性の場合、黒髪で短めにカットをしておくと良いでしょう。
またおでこは見えるように、前髪を上げてセットをすることで爽やかな清潔感を演出できます。
セットをしていないとやや幼く見えてしまい、頼りない印象を与えてしまうことがあるので、ツヤ感が出るワックスやジェルなどを使用することをおすすめします。
女性の場合も黒髪が無難ではありますが、カラーをする場合はあまり明るすぎない茶髪程度にとどめておいた方が、面接官によい印象をあたえることができます。
髪の毛を伸ばしている場合は、くしを通ししっかりとヘアピンなどでまとめ顔周りをすっきりさせることで、髪型の乱れなどを気にせずより面接に集中できます。
面接にふさわしいメイク・化粧とは
女性の場合は、メイクも重要です。あくまできれいに整えるためのメイクを心がけ、盛ってかわいく見せる化粧は避けましょう。
ファンデーションやベースメイクなどを塗っていないと、顔色が悪く見えてしまう場合もあるので、薄い色のナチュラルなものを使い、顔色を良く整える必要があります。
また普段のメイクでアイラインやマスカラを濃くしている方は注意が必要です。
不自然な目力が出るような盛り方は避け、自然と目元が明るく見える程度に抑えておくようにしましょう。
基本的にはカラーコンタクトはあまりよい印象を与えないため、色なしのコンタクトレンズを装着した方が無難と言えます。
おすすめの購入先
中途採用のスーツや服装選びは、初めての方にとって難しいかもしれません。面接にふさわしい服の購入先を迷ってる方に、押さえておいて間違いのないおすすめのお店を紹介いたします。
紳士服のはるやま
紳士服のはるやまは日本でも有名なスーツショップです。
リクルートスーツからビジネススーツまで幅広く取り扱っているため、服装に迷ったら紳士服のはるやまでスーツを探すことをおすすめします。
新卒中途問わず、多くの人が就活中に紳士服のはるやまへ行くため、店員さんもスーツ選びのときに相談に乗ってくれますよ。
参考：紳士服はるやま公式通販
Perfect Suit FActory
次におすすめしたいのがPerfect Suit FActoryです。
Perfect Suit FActoryでは価格レンジも幅広く、様々なスーツを取り揃えています。
とくにオシャレなビジネススーツや、品格のあるデザインなどを多く取り揃えているため、中途採用面接には非常に相性がよいです。
社会人らしさをまとい、しっかりとした雰囲気を演出したいときなどはPerfect Suit FActoryで購入するのもよいでしょう。
まとめ
ここまで解説したとおり、中途採用面接における服装のマナーはさまざまです。
またメイクや髪型など細かいところまでしっかりと気を付けて臨まなければ、素晴らしいスキルや経験や実績があっても内定をもらえない可能性もあります。
そのため転職を検討している人は、ぜひこの記事を読んでしっかりと服装や身なりを整えて面接に挑み、転職活動を成功させましょう！
