転職活動をする上で企業の情報収集は欠かせないものです。採用企業と応募者がお互いに求めているものを事前確認できる場であり、実際の選考に向かうコンタクトを取る場でもあります。
転職時の会社説明会は「面倒だな」と思われている方もいると思いますが、近年では新卒採用と同様に転職時にも「会社説明会」を開催する企業が増えていて、「会社説明会」から選考の開始としている企業もあるのです。
実際に説明会に参加することで、具体的にイメージでき、入社後の「こんなはずではなかった…」という失敗を回避できるでしょう。
「会社説明会」は企業をより詳しく知ることができる場です。きっと転職を有利に進めることが出来るでしょう。

私も年に数回、会社説明会に出ていたわ。普段会えない人材と巡り合えるので、企業にとっても貴重な機会なの。



明確に応募企業が決まっていないのなら、直近で開催される会社説明会がないか調べてみるのもいいわね。
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会社説明会とは?
会社説明会とは、ただ企業概要を知る場ではなく、その会社の歴史や事業内容の知識を深め「本当にこの会社でいいのか」を見極める場でもあります。また企業側としても、入社に対して強い意欲をもった人材を発掘したり、自社に気付いていないが活躍してくれそうな人材を見つけたりできる場でもあり、双方にとってメリットの高いものと言えるでしょう。
また実際に働く人と話をすることができるので、ホームページではわかりづらい社風などを知る機会でもあります。
合同説明会
複数企業が合同で開催する説明会です。主に新聞社や転職サイト運営会社が主催となり開催され、大きな会場の中に企業ごとのブースが分けられているのが特徴です。だいたい10分~20分程度の企業説明を行ってくれます。
各企業の人事担当者から気軽に話を聞けることもあり、興味がある企業をより身近に感じることができるでしょう。
もちろん、お目当ての企業だけではなく少しでも気になった企業があれば話を聞くことができます。企業選びの幅を広げたい方や職種選びに迷っている方は、話を聞くことで新たな発見を得られる場ともなり得策だと言えるでしょう。
単独説明会
一社のみの独自の説明会です。その企業に興味がある、転職したいと考えている方が参加するため、合同説明会よりは強い意欲をもった方が多いのが特徴です。そのため、説明会に参加することを選考基準としている企業もあります。応募予定の企業が説明会を開催する場合は積極的に参加した方が良いでしょう。
大抵1時間半~2時間程度で設定されていて、グループセッションなどを用いる企業もあります。
実際の職場を見ることができ、ホームページでは知ることのできない深い部分まで聞くことができるのも魅力の一つです。入社後の働き方がイメージしやすくなり、転職失敗の可能性は少なくなるでしょう。



気軽に参加できるのが合同説明会、選考の一部として参加するのが単独説明会ということね。
会社説明会の流れを知ろう
初めての会社説明会への参加は不安ですよね。「どんな所でやるの?」「到着したらどうしたら良いの?」「どんな内容なの?」など気になることがたくさんあると思います。事前に説明会の流れを知ることで当日の心構えができ、積極的に参加できるでしょう。
合同説明会の流れ
合同説明会は大きな会場で行われることが多く、会場にて配布されるエントリー用紙にプロフィールなどの必要事項を記入します。各ブースを回り説明を受け、納得した場合はその場でエントリー用紙を提出します。のちに、書類選考・面接へと進んでいくのが一般的な流れです。
合同説明会に参加したからといって、必ずしもエントリーしなければならないわけではありません。せっかくの機会なので気になる企業があれば話しだけでも聞き、企業選びの知識を増やしましょう。



実際に話を聞いてみないことには、どんな働き方ができるかがわからないわ。ちょっと勇気がいるけど、積極的に参加していきたいところね。
単独説明会の流れ
単独説明会は、その会社内で行われることが一般的です。事前に申し込んだ人数分の椅子が用意されていて案内のもと座ります。企業によっては早いもの順で座ることもあり、ぎりぎりの時間に行くと後ろの席しか空いていないこともあるので時間に余裕をもち向かいましょう。
また、グループセッションや先輩社員への質問時間などもあるので、企業説明を受けている間も疑問点があればメモ帳などにまとめていくと良いでしょう。
会社説明会でわかること
企業の事業内容や組織構造はもちろんですが、一日の仕事の流れやスケジュール、実際に働いている先輩社員の声などを紹介してくれる企業もあります。さらに、質問時間を設けている場合も多く、気になったことを直接質問することもできるのです。
会社説明会のメリットとは
- 応募前に企業をより詳しく知ることができる
- 予約しなくても参加可能な会社説明会があるので、スケジュール管理がしやすい
- 書類選考なしで採用担当者と直接話すことができる
- 求人サイトに出ていない求人がある
- 興味があるだけの企業でも気軽に話が聞ける
- 来場者プレゼントがある
特定の企業だけに絞らず、複数の企業に興味がある場合はとても有効的だと言えます。なによりも無料で気軽に話しを聞ける機会なので参加するメリットは大きいでしょう。
開催予定を調べよう
会社説明会に参加するためには、開催予定を知る必要があります。「日程」「場所」「時間」、この3点がわからないことには参加できません。開催予定は随時更新されていくので気になる企業・参加したい説明会がある場合は、こまめに情報をチェックしましょう。
会社説明会の探し方
転職活動中は、時間との勝負です。限られた時間の中でいかに効率良く動けるかが決め手になるでしょう。会社説明会の日程は、Web上で確認できるものが数多く存在します。隙間時間を有効活用し情報収集を行うとよいでしょう。
企業ホームページ
特定の企業の会社説明会を探すのであれば、その企業のホームページを確認するのが間違い無いでしょう。複数の開催日時を記載している企業も多いので、自身のスケジュールと合う日程を申し込みましょう。
SNS(Facebook・ツイッター・Instagramなど)
近年、SNSで情報発信している企業も増えています。より多くの人の目に留まることもあり参加しやすい環境であると言えます。普段から馴染みのあるSNSであれば確認もしやすく、より身近に感じられますね。
転職サイト運営会社のホームページ
転職サイト運営会社が主催する合同説明会の場合、転職サイトのホームページにて告知をしているケースが多いです。開催地域、開催日時、業種などを絞り込み検索することもできるため、必要な説明会を探しやすいのが特徴です。
新聞や転職情報誌
インターネットが主流になっている一方、紙面にて会社説明会をチェックすることも得策です。特定の情報に絞り込み検索する場合と違い興味を超えて広い視野にて情報を得ることができます。
説明会の参加方法は?
合同説明会の場合、基本的には予約の必要はなく、入退場も自由です。一方、単独説明会の場合は「予約制」です。定員数が定められているので興味がる企業の説明会は必ず予約しましょう。万が一予約なしに行った場合、「常識のない人」「決まりが守れない人」のレッテルを張られてしまうので注意しましょう。
また、予約していても都合が悪くなり行けなくなった場合は、キャンセルの連絡を忘れず行いましょう。
申し込み方法は?
会社説明会の予約は、Web申し込みが一般的です。メールもしくは、申し込みフォームに沿って必要事項を入力し送信すると、折り返しの案内・確認メールが届くのできちんと目を通すことが大切です。
参加費用はかかるの?
参加費用はかかりません。合同説明会の場合は、運営会社に対し参加企業が負担しているため求職者は費用がかからず気軽に参加できる仕組みになっています。
会社説明会へ参加する際のポイント
「会社説明会」と言っても、油断は禁物です。相手は採用担当者ですので、細かな部分も見られています。気軽に参加できる反面、マナー違反は採用担当者の記憶に残るものです。気を付けるポイントを抑え、選考に不利にならないようにしましょう。



単独説明会などでは、採用担当者以外(受付や廊下などで会う人)も来場者を見ているわ。会場以外でも気を抜かないようにね!
持ち物のポイント
鞄は必ず持って行きましょう。企業からの資料やパンフレットをもらった際は、鞄にしまい大切に扱いましょう。その際クリアファイルに入れることで、企業ごとの資料が混ざるのを防いでくれます。履歴書・職務経歴書は予備も用意しておくことが良いでしょう。
筆記用具とメモ帳も必須です。スマホにメモを入力していくことはできません。必ずメモ帳にメモをとりましょう。
服装のポイント
服装指定がある場合は、指定に従います。「スーツ」「私服」「自由・指定なし」この3パターンのどれかになりますが、「私服」指定の場合は普段着ではなく、オフィスカジュアル程度の服装を意識しましょう。
また、「自由・指定なし」の場合は、スーツ着用が一般的です。



業界や職種によって求められるものが違うわ。
迷ったらスーツ、私服指定の場合は綺麗めを選ぶと無難ね。
(ファッション業界を除きます)
到着時のポイント
単独の会社説明会の場合は、時間に余裕を持って行くことを心がけ、10~20分前には到着するようにしましょう。ギリギリの到着では「時間にルーズな人」と思われ印象が悪くなります。
一方で合同会社説明会の場合は、開催時間ないであれば随時説明会を行なっているため、都合の良いタイミングで行っても構いません。ただし、訪問したい企業が多い場合や人気企業の説明を聞きたい場合は、時間にゆとりを持っておくと良いでしょう。
また会場に入る前にはコートやマフラーを脱ぎ、腕に掛けておきましょう。
そして、受付前には携帯電話の電源を切るか、サイレントモードにして音が鳴らないようにしましょう。
受付時のポイント
受付では名前をしっかり伝えましょう。丁寧な話し方を意識し「よろしくお願いします。」の一言も忘れず言うことが大切です。必要書類の提出がある場合は提出しましょう。
着席時のポイント
座席指定がない場合は、なるべく前列に座るようにしましょう。後部座席から座ると、後から来た人が座りにくくなります。さらに、前列に座ることで担当者に印象付ける目的もあります。
そして、腕組み・足組みは厳禁です。つい癖で出てしまいがちですので、十分に注意しましょう。
質疑応答のポイント
質問があるからと言って何度も質問して良いわけではありません。多くても二回までにしましょう。基本的には一社一回が望ましいでしょう。もし、もっと質問したい場合は説明会終了後に時間をもらい個人的に質問すると良いでしょう。
逆になにも質問がないという場合、「興味ない」と取られてしまい印象がよくありません。企業説明を受けながら、質疑応答時の質問点を書き留めていくことも必要です。



その場で思いつくとは限らないわ。質問は事前に考えていって、説明会の中で解消できなかった項目について聞くようにすると安心ね。
離席時のポイント
説明が終わりさっさと席を離れるのではなく、説明してくれた企業の方にきちんと挨拶することを忘れないでください。「ありがとうございました」。その一言がその後につながる一歩です。せっかくのチャンスを台無にしないよう、最後まで常識ある行動を心がけましょう。


まとめ
転職活動に必要な情報収集をいかに効率的に行うか、「会社説明会」ではさまざまな企業を比較することもできる分メリットが大きく、必要な情報だけではなく知識を広げる場としての活用もできます。応募前に企業を詳しく知ることができる最大のメリットを活かし、採用企業と応募者がお互いに求めているものを再確認しましょう。
最低限のポイントを押さえるだけで好印象を与え、その後の選考の印象付けができます。スケジュールが合う限り、いろいろな説明会に参加してみるのも良いですね。