あなたは、面接に自信がありますか?
もし、自信があるなら、この記事は読まなくていいかもしれません。
しかしもし、
「面接が苦手」
「どうすれば面接通過できるか知りたい!」
「もう絶対面接で失敗したくない!」
という強い気持ちがあるなら、ぜひこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
不景気のいま、新卒で入った会社に定年まで働く層は少なくなっています。また、早期退職制度の実施や終身雇用制度の撤廃により、世間は大転職時代の様相を呈しています。
そこで今回は、採用面接の質問と答え方のコツを紹介していきます。
ここで学んだ知識を活かして、失敗しない面接対策を行っていきましょう。

面接を成功させられるかどうかは、準備にかかっているわ。
どんな質問が来るのかを知るところからスタートしましょう!
転職面接での質問「まず、自己紹介をしてください」
簡潔にわかりやすく経歴を話す
自己紹介は、面接の冒頭でお願いされることが多いです。ここは、面接へのスタートダッシュのため、自らの勢いをつけるためにも、きちんと回答しましょう。
コツとしては、1分間以内で簡潔にわかりやすく、経歴を話すことです。
面接官が見ているのは、あなたが今までの経歴を、客観的に分析し、相手にわかりやすく伝えられるかどうかだからです。長々と話したり、難しい専門知識を連発しないようにしましょう。
さらに、自己紹介は面接の冒頭に行われるため、緊張状態であることが予測されます。そのため、自己紹介の文章は丸暗記するくらい、練習しておきましょう。
面接の冒頭でスラスラと話せることで、緊張がほぐれのちの面接も冷静に進められるようになるでしょう。



自己紹介は、
「自分の経歴を簡潔にわかりやすくまとめて、1分以内で伝えること」
暗唱できるまで、練習を繰り返し行いましょう!
転職面接での質問「当社を志望した動機は何ですか?」
企業分析と自己スキルの適合性
志望動機に関しては、面接の最も大事な質問であるので、他の志望者より自分が優れているとアピールするチャンスです。コツとしては徹底的に企業分析をして、自己スキルとの適合性を証明することです。
まず、企業分析としては、その企業の事業・商品・サービスの強みを調べましょう。さらに、その背景となる企業の独自性、つまり他社と差別化している点について、言語化できるようにしておけば完璧です。
次に、自己スキルの適合性ですが、簡単に言うと、自分のスキルがその企業でどう活かせるか、ということです。
あなたがどんな優れたスキルを持っていたとしても、その企業で活かせなければ、意味がありません。だから、自分のスキルが、その企業にどういうメリットをもたらすのかを、言語化する必要があるのです。
たとえば、物流倉庫会社の
「全国各地に倉庫を配置し、さらに他社が対応していない商品も在庫を保有している」
という強みに対して「自分の統率力を活かして、全国各地の倉庫の連携を取って、効率的に業務を回していく。なぜなら、前職でリーダーとして部下二人をまとめ、前年比マイナス10%の輸送・保管費を削減した実績があるから」
というように、自己スキルを企業のメリットに結びつけるのです。
このように話すと、
「面接官も企業分析をしており当社への理解もある。さらに自分の強みも把握しており、採用したら貢献してくれそうだ」
と判断する可能性が高いでしょう。
志望動機に関しては、「企業分析を徹底し自己スキルを活かして企業にメリットをもたらせる」ことをアピールしましょう。



自分の強みを生かして、会社に貢献できることを考えてみましょう。
自慢話にならないように注意よ!
転職面接での質問「なぜ転職しようと思ったのですか?」
理想の人生への近道だとアピール
転職理由は、よく志望動機と似ていると思われがちですが、まったく別の区分です。志望動機は、その企業に自分が入社したい理由です。対して転職理由とは、これまで働いていた企業を辞める理由です。退職理由と言い換えることもできます。
それでは転職理由を述べるにあたり、どういったことが大事なのでしょうか?
それは、自分の理想の人生への近道であるとアピールすることです。
「これまで働いていた企業では、自分の理想の人生は歩めない」
と根拠付けすると、面接官も納得するはずです。
たとえば、「前職ではやりたいことをすべてやったので、そこで得た自分の〇〇というスキルを活かして、今後は△△という人生の目標設定をしました。それを御社で実現したいからです。」
とこのように言語化すると、
「前職を辞める理由」
「人生の目標」
「目標実現性」
という3点を面接官に納得させることができます。
注意点としては、決して前職への愚痴や不満を述べてはいけません。
なぜなら、完璧な会社などありませんし、自己の忍耐性の欠如を疑われてしまうからです。
また、「もし入社しても当社に馴染めず、辞めてしまうかもしれない」と面接官に不安を抱かせる要因となってしまう可能性もあります。
決して他者責任にせず、自己責任の転職理由にすることが大事です。
つまり転職理由は、「自己責任で退職して、これから自分のやりたいことのために人生を歩んでいきたいから」というのが最も適切ということです。



なりたい未来、叶えたい夢。
それらが今の職場では叶えられないと伝えられるとGood!
転職面接での質問「希望年収はどのくらいですか?」
最低限の要望は必ず伝える
希望年収に関しての質問は、誰もが悩むでしょう。もちろん年収は高いに越したことはないですが、それを率直に話して、面接官から悪い印象を持たれたくないからです。
もし、あなたが業務経験者の場合は、現在の年収またはそれ以上の金額を希望して構いません。その際、きちんと理由や実績を提示するといいでしょう。
また、もしあなたが未経験採用の場合は、現在の年収から下がる可能性が高いです。しかし、生活に関わることなので、年収の下限値を提示しておきましょう。面接通過したいからと迎合して、納得できない給料で働くことのほうがリスクです。
自分の人生プランと相談して、後悔のない選択をしましょう。



採用されたいからと言って希望より低く伝えるのはやめた方がいいわ。
生活もあるし、モチベーションを保てないようなら長続きしないもの。



少なくとも現状維持。会社へ貢献できる自信と根拠があるなら、年収アップを希望してもいいわね。



「自分で交渉するのは避けたい」
そんな人は転職エージェントに交渉してもらいましょう!




転職面接での質問「当社志望順位と他社の選考状況は?」
本音だけで話さないこと
当社の志望順位を訊かれた際、第一志望と回答する以外の選択肢はありません。なぜなら、転職面接というものは、入社するために受けるものだからです。第一志望でないなら、他社で働いてくださいと言われることは当然です。
また、他社の選考状況に関して、正直に30社や50社も書類選考を受けているなどと答えてはいけません。それだと、入社できればどこでもいいという印象になってしまい、入社して活躍してくれるイメージが持てないからです。
志望している企業は3社ほどに絞って答えましょう。そして、なぜ志望しているのかをとき明確に答えられるように準備しておきましょう。
志望動機に一貫性が感じられると、面接官はあなたに信頼感を抱きます。
また、もし他社から内定を受けたとしても御社に入る意思は固いことをアピールしましょう。



「あなたをどうしても採用したい」と企業が判断した場合、
この回答によっては条件交渉を有利に進めることができるわ。
転職面接での質問「前職で一番苦労したことは?」
必ず乗り越えたことを話す
働いていると、誰にでも苦労は付きものです。そこで「前職で一番苦労したこと」を訊かれたときに、正直に愚痴や不満をだらだらと語ってはいけません。
なぜなら面接官が本当に知りたいのは、「あなたがその苦労に対してどうアプローチし、どう乗り越えたか」という点だからです。
たとえば、「職場の問題点は〇〇で、自分は△ということを提案した結果、◎という貢献ができて評価につながりました」というように必ず乗り越えたことについて話してください。
そうすることによって、面接官は「この人は困難が起きても簡単には投げ出さず、きちんと向き合い、自分なりに対処法を考えて実行できる問題解決能力がある」と感じ、採用に前向きになるのです。
苦労した経験は、決して無駄ではありません。
またそれを面接での武器にできるように、きちんと骨組みと肉付けをして、面接官が納得できるエピソード、ストーリーに仕上げましょう。
転職面接での質問「あなたの趣味は何ですか?」
ストレス発散方法をアピール
面接官があなたの趣味を訊くとき、何を意識しているのでしょうか?あなたの人物像を知りたいのはもちろんですが、じつは「ストレス発散方法があるか」に着目していることが多いです。
会社で働くうえで、ストレスがまったくないということはありません。多かれ少なかれ、仕事をするということは、ストレスを抱えるものです。
そんなときにストレスで体調を崩されてしまっては、あなたはもちろん、会社としても大ダメージです。だからこそ、趣味を訊かれた際は、ストレス発散方法がきちんとあることをアピールしましょう。
仕事で嫌なことがあっても、休みの日に趣味に励んで精神を回復させて、また仕事を立ち向かっていけることを伝えるのです。
すると面接官も「仕事でストレスを感じても、この人は自分なりにストレス発散をして、会社に貢献してくれるはず」と思ってくれる可能性が高まります。
単なる趣味の話をして盛り上がるだけで終わらせずに、自分のストレス発散の手段はきちんとあることを伝える場として利用しましょう。



自己のメンタルケアができることも、社会人として重要なスキル。
趣味の話はネタとして盛り上がることもあるけど、あなたの社交性や性格を知るのに聞かれることもあるの。
転職面接での質問「あなたが嫌いな仕事はなんですか?」
面倒な仕事を自動化した経験
もし面接官から
「嫌いな仕事はなんですか?」
と聞かれたら、あなたは何と回答しますか?
もちろん、ここで本当に嫌いな仕事内容を話すのはNGです。それは、仕事に対する姿勢が疑われるからです。いきなりこのような質問を投げかけられたら、誰だって戸惑ってしまうでしょう。
ではどうすればよかったのか?
とある転職エージェントの担当者は、このように言いました。
それは、「面倒な仕事内容を述べてから、それを改善するために実際に行った策、そしてそれを自動化して作業効率が良くなった事例を話す」というのが模範解答である、と。
「この作業は本当に必要なのか」と従業員たちが疑問を抱きながら行っている仕事内容は、どの会社にもあるものです。
それを改善して自動化し、従業員の手が必要なくなれば、人件費削減と作業効率化に繋がります。このような突飛な質問が来ることもありますので、改めて今までの仕事内容を洗い出し棚卸しすることが大事です。
どんな質問が来ても、冷静に動じることなく回答できるように準備あるのみです。



嫌いな仕事を聞かれるなんて、焦っちゃうわよね。



「嫌な仕事だからこそ工夫・改善できたこと」「代わりにやったこと」などを話せると好印象ね。
まとめ
今回は転職面接における質問とその答え方について紹介しました。新しい環境にチャレンジする転職とは、多少の恐怖心を伴うものです。
実際に転職活動をするにあたって自己分析をしたら、現在の会社で働くことのメリットを再認識できる可能性もあります。そして、現職でもう少し続けてみようと判断する人もめずらしくありません。
しかし、目的が明確化していて、自分の人生の目標に沿った転職は、必ずあなたの人生を豊かにするはずです。今回は、そんなあなたの背中を押せるよう、応援メッセージとして記事を書かせていただきました。
一度きりの人生です。
あなたの心と相談してより良い転職活動、転職面接をしていただけたら嬉しいです。